1月初旬に新琴似神社に行ってきました。初詣を兼ねて行きましたが、なんとなく雪の日の神社を撮りたくなったんですよね。ふんわり降る雪って和風な雰囲気を感じるので、神社のような歴史ある建物が合うような気がします。
今回はそんな日の新琴似神社の写真を紹介します。
雪の新琴似神社
新琴似神社は札幌市北区のJR新琴似駅の近く、新琴似四番通り(通称、樽川通り)に面した場所にあります。
割と混み合った市街地にある神社なのですが、敷地が広くゆったりとした気分になれます。駐車場も広いので、イベントでもない限りはクルマが停められないことはありません。
道路から正面を見るとこんな感じ。雪で本殿が見えませんね。中に入ってみましょう。
1つ目の鳥居をくぐり、参道に入ったところの写真がこれです。コロナのノボリが痛々しいですが、雪をかぶった灯籠が並んで風情があります。遠くに2つ目の鳥居が見えます。
この写真ではわかりませんが、この参道の中間あたりに狛犬がいます。狛犬については後述します。
2つ目の鳥居の手前に手水舎があります。夏には花手水で賑わいましたが、冬は使われておりません。水が凍りますからね。
2つ目の鳥居をくぐると目の前に本殿があります。結構な降雪ですが、1月上旬なので参拝客がそれなりにいました。
写真には写ってませんが、本殿の手前には2対目の狛犬がいます。(後述)
コロナ対策だと思われますが、参拝客の順路が決められていて、後からくる人と接触しないようになっています。
順路通り本殿の左に進むと、社務所がありお守りやおみくじなどが売ってます。売っているのものの一覧は公式サイトにあります。
おみくじは「おみくじ」「華おみくじ」「天然石おみくじ」の3種類あって、好きなおみくじのところにお金を入れてから自分で手を入れて選ぶようになっています。我が家は華おみくじにしました。
絵馬掛所です。たくさんの絵馬やおみくじか掛かっていました。受験の季節ですからね。みなさんの願いの重さを感じます。
こんな感じの新琴似神社です。敷地内には北海道遺産である「新琴似屯田兵中隊本部」や記念碑などもありますが、また別の機会に紹介しますね。
新琴似神社には2対4対の狛犬がいる
上でも少し触れましたが、新琴似神社には二対の狛犬がいます。これは珍しいことなのではないでしょうか?
1つ目の鳥居をくぐり、参道の真ん中あたりに一対目の狛犬がいます。
雪が被さって寒そうですね。
これは大正8年に建立された狛犬です。以前は2つ目の鳥居の向こう側、本殿の前に座っていたのですが、新しい狛犬が建立されたときにこちらに引っ越して来ました。
この写真ではわかりにくいですが、大正8年に作られたとは思えないほどにキレイで風化した感じがありません。しっかりと作られて、建立後も大事にされてきたのでしょうね。
そして2つ目の鳥居をくぐったところにいるのがこちらの狛犬。
こちらは2017年に建立された新しい狛犬です。平成の狛犬。一般的な狛犬と同じように右が口を開いた「阿(あ)」、左が口を閉じた「吽(うん)」になっています。
この狛犬たちは少し特徴があって、右の狛犬は手の下に鞠を持ってるんですよね。かわいいです。
そして左の狛犬の手の下には、なんと小さい何かがいます!
よく見ると、小さな狛犬に見えます。顔がなんとなく似てるのでもしかして親子の狛犬?!
これについては情報不足なので、判明したら追記しますね。
こんな感じで新琴似神社には二対の狛犬がいます。
そもそも狛犬って何?
狛犬が4体(もしかしたら5体かも)いるのが珍しいなあと思っていたら、そもそも狛犬って何なんだろう、という根源的な疑問にぶつかりました。
調べてみると、狛犬は「犬」とありますが、元々は、獅子、ライオンだったようです。
日本へは飛鳥時代に中国からは伝わってきましたが、その時はまだ獅子でした。日本の長い歴史の中で、誰かが犬と勘違いしてしまったようです。
大元をたどると、源流は古代エジプトやメソポタミアにあったライオンの像なのだそうです。スフインクスがその一例ですね。それらはピラミッドなど神聖なエリアを守護する役割を持っていますので、狛犬も神社や寺院などを守っている存在なんですね。
「狛犬」という名前の語源はハッキリしないようですが、「魔を拒む犬」→「拒魔犬」→「こま犬」というのが有力な説となっています。
狛犬は神社を守護する者。だとすると、新琴似神社の参道の途中にいる大正の狛犬は前衛、本殿の前にいる平成の狛犬は後衛ということですね。
新琴似神社は万全な体制です♪